サンダーバード工法(上水道管更生)
技術の概要
サンダーバード工法とは、上水道・工業用水分野の圧力パイプラインの修復工法であり、ISO規格11295において、工法分類されている現場硬化管でのライニング及び接着剤塗布ホースでのライニングに対応出来る工法です。
現場硬化管でのライニング(以下CIPPという)は、管状の樹脂含浸チューブを管内に挿入(反転・引き込み)させ、加圧し管壁に張り付けた状態で硬化させパイプの中にパイプを作ることを目的とします。
後者の接着材塗布ホースでのライニング(以下ホースライニングという)は、接着材を塗布したホースを管内に反転挿入させ、ホースを管壁に接着させることを目的とします。
適用範囲
タイプⅠ 自立管 エポキシ樹脂使用
管 径 | φ75mm~φ1200mm |
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長 さ | φ75mm~φ300mm 標準 120m 最大 300m |
φ300mm~φ600mm 標準 100m 最大 200m | |
φ600mm以上 標準 50m 最大 100m | |
内 圧 | 0.75MPa |
曲 り | 施工は可能であるが曲り角度・曲げ半径により「しわ」の発生有 |
サンダーバード工法のタイプ
- サンダーバード工法タイプⅠ
- サンダーバード工法タイプⅡ
- タイプ別使用方法
- タイプ別完成品の構造
- 施工状況図
サンダーバード工法タイプⅠは、ISO11295規格書に定められる現場硬化管(CIPP)に対応するタイプ。
老朽管路とはまったく別に機能する自立管を管内に作る工法です。
サンダーバード工法タイプⅡ ISO11295規格書に定められる接着材塗布ホースでのライニング(ホースライニング)に対応するタイプ。
老朽管路に反転挿入し、耐圧力を有するホースを反転させ、老朽管路壁面に接着させる工法です。
項目 | サンダーバードタイプⅠ | サンダーバードタイプⅡ |
構造設計 | 必要 | 必要無 |
老朽管のダメージが大きい | 施工可能 | 施工不可 |
老朽管のダメージが小さい | 施工可能 | 施工可能 |
老朽管の管壁洗浄 | 汚れが落ちる程度 | 劣化層を完全除去 |
外圧管への適用 | 可能 | 不可 |
湧水・地下水のある管路 | 施工可能 | 施工不可 |
空気弁・分岐のある管路 | 施工可能 | 施工不可 |
エポキシ樹脂以外の樹脂の仕様 | 可能 | 不 可 |
サンダーバード工法の施工手順
- タイプⅠの施工手順
- タイプⅡの施工手順