鉄蓋補修工事の技術・工法
下水道マンホールの鉄蓋は全国に約1300万個もあるといわれています。国土交通省が定めたマンホール鉄蓋の標準的な耐用年数は道路上が15年、それ以外は30年となっており、かなりの数のマンホール蓋が更新時期にきています。これらの補修を行うために弊社では下記の技術や工法を用いて工事を行っています。
斜式SS工法
斜切円形切断機を使用した切断と、独自の材料を使用した復旧作業をセットにした工法です。
切断面を斜めにすることで、接合部の強度が得られますので、補強する必要がなく、舗装工事後、
舗装面に跡を残さずきれいに仕上げることができます。
日本国内で正式に認定された工法です。
パラボラ工法(グループ会社)
円形切断用路面カッターに円形球面状のダイヤモンドブレードを取り付け、鉄蓋上に360度回転して表面円形に切断し、無収縮モルタルを使用して鉄蓋の維持修繕作業を行います。
単体移動が可能な円形切断用路面カッターは交通規制範囲を狭められ、短時間で施工できる工法です。
切断塊の除去は緊結ボルトの切断を行い、破砕機を使用しない、リフターによる剥離撤去が可能な静音工法です。
パラボラ工法指定のモルタルは1時間後の圧縮強度が10ニュートン以上に達し、悪条件下でも施工が可能です。
円球状の切断面は上部からの力を分散させ、補修面との一体化がより可能です。
鍋底の原理の円球状切断面は補修箇所の陥没や雨水の浸入を妨げる大きな特徴をもっています。
破砕をしない静音撤去・転圧をしない無振動の環境重視の工法です。